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製造部門の仕事

「時間を忘れるほど、モノづくりが面白い!」未経験・中途入社の二人がMIZUKIを選び、成長できた理由

世界に通用する部品メーカーを目指すMIZUKIの品質を支えているのは、工場で働く技術系社員たち。その中には中途入社者も多く、異業種からの転職者も珍しくありません。今回インタビューに応えていただいたのは、製造担当の久保祐次さんと検査担当の苅辺仁美さんです。中途入社して5年以上勤めている二人が、MIZUKIを選び、働き続けている理由とは何か。奥深い製造業務の魅力や、安心して働ける社風についても語っていただきました。

部品製造未経験から、MIZUKIを選んだ理由

—— まずはお二人の仕事内容を教えてください。

久保 祐次(以下、久保):ネジを製造する際にはいきなり完成品を作るのではなく、まずは鉄やステンレスなどの材料を圧縮して、ネジ山をつける前段階の「リベット」という形状に加工します。このネジ製造の第一段階にあたる「圧造加工」という工程を、私は担当しています。主な仕事は、圧造加工を行う機械の操作。0.001mmの狂いさえ許さない精度の高いネジを作るためには、ネジの仕様によって微妙に機械の設定を調整する必要があります。

苅辺 仁美(以下、苅辺):私は、製造担当の方々が作った完成品のネジを検査する仕事を担当しています。検査には、撮影した画像を分析して色や形状のエラーを見つけ出す「画像選別機」と、2本のローラーの隙間にネジを通してサイズの異なるネジを見つける「ローラー選別機」を使い分けています。お客様に納品する大切な部品の品質を守る、最後の砦ともいえる仕事です。

—— お二人は別企業からMIZUKIに転職されています。MIZUKIを選んだ決め手を教えてください。

久保:MIZUKIに入社する前は、お菓子やパンを作る工場で働いていました。製造現場にはもともとなじみがあったので、転職するにあたっても自然に工場勤務の仕事を探していましたね。MIZUKIに興味を持ったきっかけは家から近かったこと。ネジという製品自体には正直なじみはありませんでしたが、抵抗もありませんでした。

苅辺:私の前職は全く畑違いで、ネットショップの受注管理をしていました。MIZUKIに関心を持ったきっかけは、ホームページに掲載されている機械の写真を見て、「こんな機械、見たことない!」とワクワクしたこと。普段の生活では入ることのできない工場で働くのは楽しそうだと考え、応募しました。

知識と経験を要する、機械操作の面白さ

—— 仕事のやりがいについて教えてください。

久保:工場の製造業務というと、ベルトコンベアで運ばれてくる同じ部品をひたすら組み立てるといった単純作業のイメージもありますが、私たちの仕事は全く違います。圧造加工では金属の膨張率などを見越した微妙な設定が必要であり、稼働中に機械の寸法が変化することまで予測して調整をしなければ、途中で機械が止まってしまったりすることもあります。トラブルを起こさず機械を動かすためには、機械の構造を理解し、製品ごとに適した調整技術を学ばなければなりません。業務の中では、自分の頭で調整を考えている時間がかなり長いのですが、これが私にはとても面白く、時間が経つのを忘れるほど集中することができます。一人でトラブルを起こさず大量の部品を製造できるようになると、「ああ、自分も成長したな」とやりがいを感じます。

苅辺:私が担当する検査過程には、久保さんをはじめ製造の方々が作った部品が届けられます。基本的には品質の良い物ばかりなのですが、モノづくりの宿命として、数百万分の1というわずかな確率で不良品も混じってしまうもの。そのわずかなエラーを見逃さずに選別できたときに、「やって良かった」と達成感を感じますね。しかし製造工程と同じで、検査機械の設定は製品ごとに細かく変えなければなりません。機械の寸法を計測する設定はなかなか複雑で、「不良品だけを確実に検出する」ためには相応の知識と経験が必要。だからこそ面白いと思います。

—— お二人は部品製造・検査の経験がない状態で入社されていますが、入社後どのようにしてここまで成長されたのでしょうか。

久保:圧造加工をマスターするためには、繰り返し経験しながら学んでいくことが大切です。最初はネジに関する知識はゼロで、わからないことばかりでしたが、先輩方が一緒に機械を動かしながら優しく教えてくださったおかげで、自然に知識が身に付きました。入社前は、工場には怖い先輩もいるんじゃないかと少し身構えていたのですが、実際には皆さん穏やかな方ばかり。怒鳴ったりする人はいませんし、わからないことがあればいつでも質問に答えてくださいます。私の場合は1年ほどで基本的な仕事はできるようになりました。

苅辺:私も久保さんと同じです。わからないことがあるたびに先輩に質問して疑問を解消していきました。研修が充実しているところも良いと思います。たとえば入社後すぐの研修では、製造部門などいくつかの部署を回り、ネジの製造に関する基本的な知識を一通り教わることができました。さらに、業務に必要なスキルを身につけるため、外部の研修に参加させてもらえることもありがたいです。2年ほど前に、既存の機械に制御ソフトウェアを取り付けて自動化するプロジェクトに参加したのですが、研修で学んだ知識が活かせて嬉しかったのを覚えています。

人を育てるしくみと、働きやすい環境も魅力

—— MIZUKIに入社して良かったと思うところを教えてください。

久保:世の中の工場勤務には、単純作業の繰り返しでやりがいが持てない仕事や、ハードな作業が多い仕事もあると思うのですが、MIZUKIの工場はとても働きやすいです。私の場合、機械の設定は難しいですが、一度問題なく機械が動き出してからは自動で製造が行われるので、その間はある程度自分の時間を持つことができます。残業も基本的にはありません。たとえ繁忙期であっても、営業がお客様との調整を上手にしてくれているおかげか、無理して働かなくてもいいのがありがたいですね。仕事に忙殺されることがないからこそ、先輩が後輩に優しく指導できているという面もあるのかもしれません。

苅辺:久保さんの言う通り、みんなとても優しい方ばかりですよね。女性は少ないのですが、今の工場は女子トイレも使いやすく整っていますし、重い物を運ぶときには男性社員が手伝ってくれるなど、性別に関係なくしっかり仕事に取り組める環境があると思います。

—— これからMIZUKIに入社する方に向けて、メッセージやアドバイスをお願いします。

久保:「モノづくりの仕事を楽しみたい」という方にとって、MIZUKIはとても良い会社だと思います。先ほども話した通り、圧造加工は時間が経つのを忘れるほど夢中になれる面白い仕事。機械の調整以外にも、金型や旋盤などさまざまな道具に触れながら技術を磨くこともでき、飽きることがありません。もちろん機械に触れると手は汚れますし、工場では大きい音も出ます。そういうことさえ気にならなければ、自分の頭で工夫しながらモノを作るという製造の醍醐味を存分に味わえる職場です。

苅辺:常に機械に触れる仕事なので、機械が好きな人にとっては最高の職場だと思います。しかもMIZUKIでは、私のように全く機械に触れたことがない中途入社の社員に対しても、一からしっかり教育してくれて、かなり高度な仕事まで任せてもらえます。ただし、当然ながら未経験で入社すると覚えなければならないことはたくさんありますので、分からないことは周りの先輩に積極的に質問することが必要。先輩方は皆さん気さくで優しい人ばかりなので、遠慮なく聞いてほしいですね。ぜひ、私たちと一緒に成長しましょう!